天才落語家【桂枝雀】という男
後にも先にもこんな独特でユーモアであり、ひょうきんでありストイックな落語家さんが居てたでしょうか。
噺がうまい落語家はたくさんいますが、なんというか【桂枝雀】なんですよね。
もう少しイメージしやすくするなら、面白い芸人はたくさんいるけど『松本人志とゆうジャンル』といえば分かりやすいかもしれません!
桂枝雀も落語家さんの中でもかなり唯一無二の存在を放っていました。
落語の噺(はなし)の前に枕(軽い子話)からもう引きこまれるんですよね。
例えば『饅頭こわい』の場合、
一席聞いてきただくのでございますが、わたくし夏になりますと思い出しますのが「氷スイカ」でございます。ご存知でしょうね?
28(歳)の夏に知ったのでございますが、なぁーんて美味しいもんでしょうね!
それから冬になりますと思い出しますのが「マカロニグラタン」でございます。38(歳)の冬に知ったのでございますが、こんな美味いもん世の中にあったのかしら!って思ったもんでございます。
世の中には美味いもんがたくさんあるので、ございますが、好きなもん嫌いなもんは人それぞれにあるのでございます。
枕でもう夢中になりましたね!落語って固いイメージだったのに桂枝雀の場合、マカロニグラタンやチチボーロとゆうワードがでたくさんでてくるんです笑
桂米朝さんの落語もかなり面白いですが、淡麗な顔立ちにスッとしててクールなようでふざけてる。先生の授業を聞いてるように惹き込まれます。
一方、桂枝雀さんは顔、表情、体全部で表現しながらも言葉の一つ一つやワードセンスが非常に良く、クラスの中の1番面白いやつってゆう印象です笑
好きすぎて何からオススメを紹介したらいいか分からないのですが、もしも全く落語を聞いたことなくて今から聞いてみたい方におすすめは↓↓↓
- くしゃみ講釈
- 時うどん
- いたりきたり
この辺りは非常に聴きやすくてオチもわかりやすいし、時間も短めですのでおすすめですので、ぜひ聴いてみてください!
ちなみに桂枝雀は頭もよく、ストイックな方でした。お笑いを分析して研究して『なぜ笑いは生まれるのか』を追求し、今では有名な「緊張と緩和」を見つけた方です。
ストイックな性格もあり何度もうつ病を繰り返し、1999年に自殺しこの世を去りました。
あんなにひょうきんでコミカルながらセンスのある落語をしている裏面には魂を削って向き合ったいたんだなっと落語を聞いているときにふと思うときがあります。
本当に面白いのでぜひぜひ聴いてみてください!
それではおあとがよろしいようで。